八幡市の小児科 やすだこどもクリニック

便秘

小児の便秘について

便秘とは「便が出ない、あるいは便がお腹の中で滞っている」状態を指し、小児の便秘は離乳期や幼児期に発症することが多いです。一般的に、3日以上排便がなければ便秘を疑います。小児の中でも特に

  • 母乳やミルクから離乳食へ移行するとき(離乳期)
  • トイレトレーニングを実施する時期(幼児期)
  • 小学校への通学は始まったとき(学童期)

に便秘になるお子さんが増えています。
また、毎日、便が出ていても、便が十分出ていない場合や、コロコロとした固い便が出る状態も便秘の代表的な症状の一つです。

便秘の原因

小児の便秘の原因のほとんどが、体質的なもので「機能性便秘症(きのうせいべんぴしょう)」と呼ばれます。
まれには、腸や肛門、ホルモンや神経の病気のために起こる便秘症もあります。
生まれて間もなくはじまった便秘や、強い腹痛、吐く、体重が増えないなどの症状がある場合や、普通の治療をきちんとしてもなかなかよくならない場合は注意が必要です。

便秘かなと思ったら

便秘は早めに対処することで、慢性的な便秘を防ぐことが出来ます。週に3回以上の排便がない場合や排便時に痛がるなどは便秘と言って良いでしょう。便秘が続いて治療が必要な状態を便秘症といい、さらに便秘症が1~2ヶ月以上続いた場合には「慢性便秘症」といいます。当クリニックでは便秘の早期から積極的に治療を開始し、慢性便秘症になることを防いでいきます。

便秘の治療

お子さん一人一人に合せて、治療方針を決定いたします。便秘の治療を行う場合には、治療のゴールを明確にしながら進めていきます。お子さんの便秘は数か月で治療の効果が現れる場合もあれば、年単位で治療を進める場合もあります。最終的な目標は「うんちのことでは困らない」生活習慣を身につけていただくことにありますので、焦らずじっくり行っていくことが大切です。
当院は専門の医療機関と提携していますので、専門的な治療が必要になる場合は、専門の医療機関にご紹介いたしますので、気になる症状があれば、お気軽に当院までご相談ください。

家庭でのケア

○食事

便秘の解消には、食物繊維の摂取が有効です。食物繊維は、腸内の善玉菌を増やしたり、大腸の壁を刺激してぜんどう運動を促す作用もあるため、排便効果の促進が期待できます。代表的な食べ物としては、果物ならリンゴ、バナナ、キュウイ、スイカ、メロンなどがあります。それ以外に、ひじき、ワカメなどの海藻類、さつまいもやにんじん、ほうれん草、その他、塩分を控え目の野菜ジュースや妊娠中の鉄分補給でも有名なプルーンなど、食物繊維を摂るように毎日の食事に気をつけましょう。ヨーグルトを毎日食べることも効果的とされています。

○マッサージ

お風呂上りに、お腹をマッサージしてあげるのも効果的です。子どものお腹の上を反時計方向に円を描くようにしてマッサージしてあげることで、腸の働きを刺激し排便を促す効果が期待できます。

○排便のリズム

幼稚園や小学校への通学が始まったら、毎日決まった時間に排便する習慣をつけることが大切です。とくに小学校では、落ち着いてトイレができず、ついつい排便を我慢してしまい、便秘になるお子さんが増えています。一日の中でも朝食後は便意を最ももよおしやすい時間帯ですので、登校前にトイレにいくように習慣づけるのが理想です。

 

お問い合わせ
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