八幡市の小児科 やすだこどもクリニック

でべそ (臍ヘルニア)

でべそ(臍ヘルニア)ってどんな病気?

臍ヘルニア(さいへるにあ)とは、一般的に言う「でべそ」のことです。出生後何日かしてへその緒が取れると、その穴を筋肉や膜が張り出してへその穴を塞ぎ、おへそがへこんでいきます。このおへその塞がり方が不十分だと、お腹の中からの圧力で、おへそが膨らんで臍ヘルニア(でべそ)になります。泣いたり怒ったりすると、その拍子で腹筋のすき間から腸が飛び出し、おへそがポコッと出て「でべそ」になります。触ると柔らかくグジュグジュしていて、指で押すと元にもどりますが、また泣いたり怒ったりすると、同じようにおへそが飛び出してきます。
臍ヘルニア(でべそ)は1歳頃までに自然に治ることが多いですが、稀に飛び出た腸がおなかのなかに戻らなくなることもあります。

でべそ(臍ヘルニア)の治し方

近年ではおへそを上手に圧迫し続けると、早く治ることが分かってきています。当院では、臍ヘルニアの治療として有効性が確認されている「圧迫療法」を実施しています。圧迫療法とは、おへそに綿球を押し込んで、圧迫テープで固定して腸がポコッと飛び出さないようにします。その上から透明な防水フイルムでテープをカバーします。ほとんどの方は1~2ヶ月で治ることが多いです。

ご家庭でお気をつけいただきたいこと

  • 防水テープを張りっぱなしで、ご入浴いただけます。
  • 何もなければ、1週間毎にご来院いただき経過を見ていきます。テープを張っている部分に皮膚のかぶれが生じて皮膚が赤くなったりしたときは、受診してください。
  • 自分で出来そうだからといって、自分で圧迫するのはやめましょう。
  • おへそが気になりますが、なるべく触らないようにしましょう。赤ちゃんが気になって触り出すことがありますが、おへそをいじらないか気をつけましょう。
  • 硬貨をおへそに貼る方法もありますが、衛生的に問題もあるため硬貨でおへそを貼るのはやめましょう。

臍ヘルニア(でべそ)の受診の目安

臍ヘルニアは生後3か月以内に治療を開始すると、治癒率が9割以上と報告されおり、年長児になるほど、治療しても効果が出にくくなると言われています。そのため、できるだけ早く治療開始することがおすすめです。気になる症状がある時は、できるだけ早くご相談ください。
1歳半を過ぎても臍ヘルニアの症状が残っている場合や臍ヘルニアは治ったけど皮膚が余っておへそが飛び出したままになっている時は、手術が必要となることがありますので、その場合は連携医療機関をご紹介いたします。

極めてまれに、飛び出した腸がお腹の中に戻らず出口の部分で強く締め付けられて、血流が悪くなることがあります。この状態を嵌頓(かんとん)を言い、嵌頓になると嘔吐や腹痛の症状が現れ、指で押しても腸が戻りません。このような状態の場合は緊急の処置が必要ですので、すぐに医療機関を受診してください。

 

お問い合わせ
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