皮膚は私たちが生きていくために重要な役割を果たしています。皮膚の役割の1つに、ばい菌など外部の環境から守る「バリア機能」があります。この皮膚のバリア機能を支える重要な役割を担っているのが、皮膚の一番外側にある「角層」と言われている部分で、皮膚の乾燥や外部からの刺激を保護するため皮脂で覆われています。中でも子どもの角層はとてもデリケートで、また、成長段階や生活環境によって皮脂の分泌量が大きく変化します。上手にスキンケアをすることでウイルスや細菌などからの感染も予防できます。
近年では、スキンケアの重要性が高まり、乳幼児期から予防的に清潔的な保湿を行うことで、アトピー性皮膚炎を予防できるだけでなく、喘息やアレルギー性鼻炎を予防できる可能性もあると言われています。
この時期の赤ちゃんの皮脂の分泌機能はまだまだ未熟です。母体から授かった物質の作用により、一時的に皮脂の分泌量が増える時期です。
生後2~3カ月を過ぎると、新生児期と比べ赤ちゃんの皮脂の分泌量はだんだん少なくなってきます。
皮脂の分泌量はさらに少なくなり、皮膚は乾燥しがちになります。実は一生の中で最も皮脂の分泌量が少なくなるのがこの時期にあたります。
皮脂の分泌が盛んになってきます。この時期は皮膚のバリア機能を整えてあげることが大切です。
赤ちゃん・子どもの皮膚は、皮膚の角層が薄くデリケートです。また成長段階によっても皮脂の分泌量が大きく異なってくることから、皮膚のバリア機能もまだまだ不安定です。そのため、外部からのちょっとした刺激や細菌感染でも、湿疹や皮膚のかぶれが生じたり、何かと皮膚トラブルがつきものです。そのため赤ちゃんからのスキンケアはとても大事です。
皮膚が乾燥したりすることで、皮膚のバリア機能が正常に機能しなくなることがあります。
このような時に、使用するのが保湿剤です。保湿剤は、皮膚の水分の蒸発を抑えることで、皮膚の乾燥を防ぐ役割があります。保湿剤と聞くと、大人の場合では美容目的に使用される方も多いと思いますが、赤ちゃんや子どもの肌の状態を整えたり、皮膚の病気を予防する重要な役割を担っています。
ドラッグストアに陳列している保湿剤だけでも、たくさん種類があり、どの保湿剤がいいのか分からないと悩まれている方も多いです。保湿剤は、種類によって季節ごとに使い分けることをおすすめします。保湿剤の選択に悩まれているようでしたら、ご相談ください。
夏は使用感がよくべたつかないローションタイプがおすすめです。
冬には白色ワセリン、プロペトのような乾燥しない軟膏タイプがおすすめです。ヒルドイドソフトのようなクリームタイプは全ての季節に適しています。
種類 | 特徴 |
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軟膏 |
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クリーム |
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ローション |
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フォーム |
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乳児期に起こる湿疹を総称して「乳児湿疹」と言います。乳児湿疹の原因には、いろいろなものがあり、症状は肌が乾燥するだけでなく、肌が赤くなったり、水ぶくれができたり、かさぶたができたりなど様々です。これらの症状は、おでこや頬などに特に現れやすいですが、中には乾燥するタイプもあります。これら乳児湿疹の症状はアトピー性皮膚炎とも症状が似ています。ただの肌の乾燥と思っていたら、実はアトピー性皮膚炎だったという方も少なくありません。かゆみがひどい場合は飲み薬も有効です。
当院では、お子さんに合った保湿剤の処方や保湿剤の塗り方などもご説明させていただいておりますので、お子さんの肌トラブルでお悩みの場合は、ご相談ください。