八幡市の小児科 やすだこどもクリニック

☆くまさん通信Vol.15(とびひ)

2010.07.28

 とびひ

 夏の皮膚のトラブルのひとつとびひについてです。

とびひってなあに?(正しくは伝染性膿化疹)
 黄色ブドウ球菌やレンサ球菌といった細菌が原因でおこる皮膚の感染症のひとつです。顔や手足にかゆみをともなう水ぶくれができ、その水ぶくれのなかに無数の菌がいます。簡単に破れてしまうため、掻いたりして水庖が破れ菌が飛び散り他の場所についてどんどん広がります。とびひの部分を掻いたてでお友達と遊んでいると、うつしてしまいます。
 虫さされやあせも、すり傷、湿疹で掻いてしまうとそこから菌が入ってとびひになります。夏は温度、湿度ともに細菌の増えやすい環境なのであっという間に広がります
 
とびひの症状
  
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 写真のように水ほうができてそれが破れるとジュクジュクしたり黄褐色の汚い厚いかさぶたができたりします。

 そして、いろいろなところにうつり増えていきます。

 

とびひの治療

 とびひは皮膚の感染症ですが、塗り薬だけでは治りません。
 抗生物質を内服して塗り薬をつかって治療します。
 3日間抗生物質を服用して、一度診察し経過をみて、薬が効いているか確認します。
 完全に治るまで治療してください。不完全だとまたとんでひろがります
 ジュクジュクした分泌物が周囲につかないようにガーゼや包帯で覆います。看護師が軟膏の塗り方等は必ず指導させていただきます。

 

とびひになった時の日常生活の注意点
1.清潔第一です。毎日お風呂で石鹸を泡だて丁寧にやさしく洗ってあげ、シャワーで十分ながしましょう。そして、タオルで軽く押さえるようにして、水分をとってあげましょう。
  湯ぶねには完全に治るまでつからないほうがよいでしょう。
  兄弟も一緒に入らない方がよいでしょう。
2.涼しいところで遊ばせ、汗をかかせないようにしましょう。
3.爪は切っておきましょう。
4.タオル類は別にしましょう。兄弟にうつさないために
5.保育園・幼稚園・学校は基本うつさないようにカーゼや包帯で覆えば問題ないのですが、とびひの範囲が広かったり、頭皮などカーゼで覆えないところにとびひがあれば、休ませた方がいいでしょう。
  各々園や学校での方針もありますから、それに従ってください。
6.プールは完全に治るまでは絶対に禁止しましょう。
7.洗濯物は基本一緒でかまいませんが、気になるようならタオルなど熱湯にかけてから洗ってもよいでしょう。日光にあてて干すだけでも十分に除菌します。

とびひ予防の心得
1.夏は毎日お風呂に入るかシャワーを浴び石鹸を使ってよく洗浄し、あとはよく流しましょう。
2.湿疹・アトピー性皮膚炎のお子さんは皮膚の抵抗力もおちているため掻いたりすると、とびひになりやすいので治療につとめましょう。(処方されてる薬などわすれないで)
3.虫さされ、すり傷などは早めに治療しましょう。虫にさされたら、薬をぬって掻かないようにしましょう。
4.普段から爪は切っておきましょう。また外出後や遊んだ後は手をよく洗いましょう。
5.鼻の中にはとびひの原因となる黄色ブドウ球菌がたくさんいますから、普段から鼻をいじらせないようにしましょう。
  

とびひになったらお子さんもいやだし、親御さんも軟膏を塗ってあげるのがたいへんなので、予防に心がけてください。また、とびひかな?と思ったら早めに受診しましょう。あっという間に全身に広がるので

 

 

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