ロタウイルスワクチン
ロタウイルスワクチンにはロタリックスとロタテックの2種類あります。ロタリックスはH23年11月からロタテックはH24年7月20日から発売されました。この2種類の違いを簡単に説明させていただきます。
ロタウイルスは100以上のタイプがあります。ロタウイルスの抗原はP型とG型に分類されます。血清型の世界分布としては、P型で分類するとP8型がほとんどであり、G型で分類するとG1・G2・G3・G4・G8・G9で占められます。
ロタリックス :一番流行して重症化しやすいP8型のウイルスを
弱毒化したワクチンです。交差免疫といってワ
クチンに含まれているウイルスに対する免疫を
獲得することでタイプの似ている他のワクチン
にも予防効果を示すことにより他の種類のロタ
ウイルスにも有効であることがわかっています。
ロタテック :一番流行して重症化しやすいP8型を含むG1・G2
G3・G4の5種類のロタウイルスを弱毒化したワ
クチンです。
このように成分は異なりますが、今のところ両方のワクチン共にほぼ同じ良い効果を示しています。
ロタリックスとロタテックの接種回数と接種時期
ロタリックス ロタテック
接種回数 4週間間隔で2回 4週間間隔で3回
接種時期 生後6週〜24週 生後6週〜32週
※予防接種のスケジュール(6か月までにBCGを接種など)を考
えるとロタテックの方が余裕をもってうてると思います。
お時間が許すならば3回のほうがいいかもしれません。