ノロウイルス
最近テレビでもよく話題になっているノロウイルスに関して先日美濃山小学校でお話したときに使った資料です。参考になればと思います。
感受性が強く食中毒の原因になることでもよく知られているウイルスで複数の遺伝子型があります(インフルエンザでいうA香港型・Aソ連型B型) ところが、食中毒事例において従来日本国内で検出されていた遺伝子型とは異なったノロウイルスが今年(平成24年)10月以降に全国各地で検出されていると報告があります。
☆ 潜伏期間(感染して症状が発現するまでの期間) 1〜2日
☆ 症状 吐き気・嘔吐・下痢
1〜2日間程度で症状は改善し、通常重症化することは
ないが、乳幼児や高齢者では下痢・嘔吐による脱水が
体に大きな負担になることがある為、脱水にならない
ように水分補給には特に注意が必要。
なお、高い熱は出ないことが多いとされています。
☆ 抗ウイルス薬はない
☆ 感染経路 感染者の吐物や便に汚染された手指や汚染され
た食べ物を介してまた、吐物が乾燥することで
ウイルスが飛散して
☆ 予防方法 流水・石鹸による手洗い、うがい
吐物・便の適切な処理
調理法や食物・調理器具などの衛星
☆ 吐物などの適切な処理
ノロウイルスはアルコールでは効果がありません。
次亜塩素酸(0.1%)での処理が必要です。
0.1%次亜塩素酸の作り方→嘔吐物、便が付着したとき
500mlのペットボトル1本の水に衣類用又は台所用
漂白剤をペットボトルのキャップ2杯入れる。
0.02%次亜塩素酸の作り方→トイレの取っ手など環境消毒
2Lのペットボトル1本の水に衣類用又は台所用漂白剤を
ペットボトルのキャップ2杯入れる。
※処理するときは、できるだけ使い捨ての手袋・ペーパータオルや
いらなくなって捨てるTシャツを使いましょう
カーペットなどは次亜塩素酸で色落ちすることがあります。
また、カーペットなどは最後にアイロンを2分あてると熱処理になり効果的ですが、広範囲は無理という欠点もあります。