感染性胃腸炎
年が明けてから、インフルエンザの感染者はぐんと減っています。ここ1週間はインフルエンザに代わって感染性胃腸炎の患者さんが増加しています。
症状は、嘔吐・下痢ですが、原因となるものは、ウィルス・菌ですが、胃腸炎を起こすウィルスも1種類ではないため、一度感染性胃腸炎に罹っているのにまた・・・ってことが、よくあります。
感染性胃腸炎と診断され、薬を処方されますが、嘔吐があるときは、薬を服用してもすぐにもどしてしまうことがあります。そのような時、自宅でどのようにしたらいいのか今回はお知らせします。診察でも指導させていただいていますが、お忘れになった時にはここをみてくださいね。
1. まず、嘔吐があるときは、処方された吐きどめ(座薬あるいは頓服)を使って1時間は飲んだり食べたりしないで様子をみてください。どうしても嘔吐してると水分がほしくなりますが、我慢できないようなら、氷を小さくして口に含ませてあげてください。決して冷蔵庫からだしたままの大きさではあげないでください。
2. 1時間経ったら、まず水分(お水・お茶・イオン水)をスプーンで少しずつ与え、むかむかしなければ、徐々に飲ませてあげてください。この時もコップで一気に水分をのむことのないようにね。吐き気が治まっていないとまた嘔吐して、しんどいのは子供さんなので。
3. 水分をとっても吐き気がしなくなれば、処方された薬を服用させてあげてください。食事は取ってなくてもお薬を服用して大丈夫です。
4. 食事を取らないと元気になれないという親心はとてもよくわかりますが、吐き気が治まってから5〜6時間は控えましょう。
5. 吐き気が治まって、まずはゼリー(果汁の入った上等なのではなく一口サイズの安価な方がよい)などからはじめましょう。そして徐々に消化のよいものを食べさせてあげてください。この時も決して普段食べている量ではなくいつもの半分量からですよ。
6. 2の時点で吐き気が止まってなければ、5〜6時間あけて吐きどめをもう一度使いましょう。吐きどめを使っても吐き気が改善されないときは、お電話してきでください。
(吐き気が治まっていない時に飲ませたり食べさせたりしていないのに吐く時)
?感染性胃腸炎のときの食事
吐き気が消失したら徐々に食事を始めますが、どんなものを食べさせて
あげればよいのか、参考にしてみてください。
おかゆ(最初はゆるめから)
おうどん(やわらかいめに)
大根・人参・かぼちゃ(やわらかく煮る)
味噌汁(最初はうわずみから)
りんごのすりおろしたもの
とうふ・白身魚
ゼリー
便の状態や体調を見ながら、徐々に普通食にもどしていきましょう。