尿路感染症と心因性頻尿
☆尿路感染症
症状 :尿の通り道(尿道)のうち、腎盂に感染がおこった場合を
腎盂腎炎、膀胱に感染がおこった場合を膀胱炎といいます。
このふたつをまとめて尿路感染症といいます。
子供の尿路感染症は症状がはっきりしないことが多いので、
診断がむずかしいのですが、診断には尿の検査が必要です。
頻回におしっこに行く・おしっこのとき痛がるなどの時は
注意してください。ときに、かぜではないのに発熱を繰り
返す時もほっておかず診察を受けましょう。
治療 :抗菌薬を服用します。薬を服用する期間は主治医の指示通
りにしましょう。保護者の方の判断で薬をやめてしまうと
再発したりします。また、腎臓に障害がでてはたいへんで
すから
家庭で気をつけること
1.水分をいつもより多めにとりましょう。
尿を出して菌を出すつもりで
2.おしっこをがまんしないように教えてあげましょう。
女の子は排便後のふきかたも教えてあげてください。
(うしろから前へふいてはいけません)
3.便秘も注意してください。毎日うんちをする習慣を
つけましょう。
登園・登校 :保育園・幼稚園・学校の先生におしっこをがまん
するとよくないことを伝えておきましょう。熱も
なく、日常生活に困るほど頻尿でなければお休み
しなくてよいでしょう。
☆心因性頻尿
以下のような時は腎臓や膀胱などの病気ではなく、緊張したお子さんの
心の現れかもしれません。
*熱もなく、おしっこをするとき痛むようでもない。
*たくさんおしっこがでてるわけでもない。
*今トイレに行ったかと思えばまたすぐトイレにかけこむ。
*尿検査をしても異常が見当たらない。
何かきっかけはありませんか?発表会が近づいている・生活環境の変化・き
つくしかられたなど・・・このようなお子さんにとってストレスと感じるこ
とはないかチェックし、原因になることがわかれば原因を取り除けるようお
子さんの力になってあげて下さい。
おしっこを何回行っても知らんぷりしていてください。「また行くの?」は
逆効果になります。